イベント

6月4日、今年度一回目の防災訓練を実施しました。今年は二部構成で訓練を行います。

第一部・・・夜間に高原の棟の倉庫から出火

      「杏寿荘消防計画」に基づく夜勤介護士による初期消火訓練、宿直員による通報訓練

第二部・・・長野県北部に大雨、雷警報が発令されていた。統括・情報班は気象庁降水ナウキャストにより

      随時降水状況を確認、松代・千曲市東部圏域で80mm以上の大雨が予想されていた。

      PM5:30頃、雷鳴、雷光が発生し始め雨が強まり、集中豪雨となる恐れが高まった。

      「避難確保計画」に基づくご利用者様の避難訓練、建物浸水防止訓練

職員整列、訓練説明

第一部

火災発生、現場確認

夜勤職員は、直ちに館内放送と初期消火に向かう。

宿直員は消防署対応と施設長・倉科区長様に火災発生状況の報告及び応援要請を行う。

夜勤職員による初期消火

①消火器による消火訓練

②パッケージ型消火設備による消火訓練

その後、ご利用者様の避難誘導を行い、逃げ遅れのご利用者様がいないかを確認のうえ防火扉閉鎖し、本部長に避難完了とケガ人の有無を報告しました。

第二部

統括・情報班は、雷雨が一層激しくなり、この状況が気象庁降水ナウキャストでは一時間以上続くと予想されたため、本部長に報告、本部長は直ちに施設内安全圏へのご利用者様の避難と浸水防止措置を職員に指示した。

避難訓練

避難誘導班による避難訓練

医務班は医薬品を携行し、避難したご利用者様の体調確認とケガ等有無を確認し処置を行う。

統括・情報班は気象情報のチェックと本部・地域への応援要請、千曲市への状況報告を行うとともに重要物品を搬出した。

浸水防止措置

男性職員を中心に土嚢づくりを開始

管理棟浸水を防止するため、玄関と機械室入口に土嚢を積む訓練を行った。

想定外の大規模災害が多発する昨今、職員の危機意識も強まっています。

洪水ハザードマップ<100年に1回の大雨(2日間で連続186mm)が降り、千曲川及び一級河川が氾濫した場合の浸水の深さ>によれば、杏寿荘は0.5m未満の浸水地域とされていますが、三滝川の増水や土石流も心配されます。

 このため、様々な災害に備えた各種マニュアルの整備、災害対策用品・備蓄食料や備品等の充実化や防災設備の整備点検等に取り組んでいます。また、今年3月には「非常用発電機」を設置しました。(燃料満タンで約3日半稼働します。)

杏寿荘では「消防計画」・「避難確保計画」で計画された訓練のほか、随時必要の都度実施していますが、訓練の都度、新たな課題が見えてきます。夜間大雨が降る中で屋外の防災作業はどうすべきか(照明をどうするか、雨具・長靴は用意してあるが浸水が深くなったら長靴は役に立たないなど)、備蓄品保管場所の再検討、電子機器の設置場所、災害時の気候対策・感染対策等々、今回の訓練においても沢山の課題が見つかりました。

ご利用者様が安心・安全にお過ごしいただける施設とすべくこれからも努力を続けます。